ベテラン・ジャズドラマー、マックス・ローチジャズレコード Award-Wining Drummer率いるクインテットの快演盤です。ローチが50年代中頃DownBeatなどの雑誌や評論家人気投票で常にトップを走っていた時期の脂の乗った演奏が詰まったもので、メンバーはブッカー・リトル(tp)、ジョージ・コールマン(ts)、アーサー・デイビス(b)、に加えレイ・ドレイパー(tuba)というユニークなピアノレス・クインテット。中でもコルトレーンとも共演したチューバのレイ・ドレイパーがグループのサウンドに彩りを添えています。全曲ローチのドラミング、シンバルのパルスが拡がり見事な演奏ですが中でもVariations on the sceneや名曲Old Folks、Sadigaでのブッカー・リトルのトランペットの響き、コールマンの陰翳感のあるテナーサックスが心に沁みます。同じ夭折の天才トランペッターでもクリフォード・ブラウンとブッカー・リトルは個性の違いがありリトルはエッジが立った吹奏で特にマイナーキーがよく合いますね。US Original Time Records T/70003 mono DG ジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、汚れ、右上折れ、書き込み、スタンプがあります。盤は擦り傷はなくノイズも少なくとても良好です。このTime のステレオはリバーブを効かせ過ぎるものがありますがこのアルバムはよく締まっておりエネルギー溢れるとても迫力のあるサウンドです。このオリジナル盤は中々見つからない希少なものだと思います。探している方はこの機会に是非。